中学1年生の男子が学校の先生に言われた衝撃的な一言

松山市鷹子町にある学習塾ファタリタ(旧:学習塾アフェッティ久米教室)塾長の末田です。

先日、この春から中学生になった男の子が神妙な面持ちで、学校の先生に言われたことを話してくれました。

塾生 先生、ちょっと聞いてや。

塾長 うん、どしたん?

塾生 今日学校の先生が、「忘れ物をしたら会社をクビになるぞ。」って言ってたんよ。

塾長 ほほう

塾生 やけん、忘れ物したらやばいなーって。クビになりたくないよ〜。

塾長 なるほど…。

間違ってはいない、けど…。

学校の先生が言いたいことはわかる。

それに、間違ってはいない。

確かに、頻繁に忘れ物をしたりミスがあると会社としては非常に困るし、

売り上げに貢献できないと判断されれば、辞めてもらうことも十分あり得る。

そういう判断をする会社がこの世には1つもない、とは言い切ることはできない。

だけど…。

「忘れ物=クビ」って会社として大丈夫なの?

そもそも「ミスをしたから辞めさせられる」という企業文化で、経営が上手くいくのだろうか。

ファタリタは先日1周年を迎えることができたが、

どれだけ少なく見積もっても、100個はミスしてると思う(ミスしすぎw)。

それでも、1年間は塾を続けることができたし、去年と比べて3倍の塾生が通ってくれるようになった。

塾生たちもたくさん間違え、たくさんミスをし、たくさん悔しい思いをしてきた。

この1年間で酸いも甘いも経験し、少し大人の顔つきをするようになった。

失敗をするから、忘れ物をするから、そこから学び、人として大きくなるのではないのだろうか。

塾長の回答

この話を塾生から聞いた後、僕はこう伝えた。

「忘れ物をしても、遅刻しても、許してもらえる人間関係を築けるようになるといいよ。」

能力が高い人間よりも、学歴が高い人間よりも、人として信頼できる人間の方がはるかに貴重だと僕は思う。

そして、一人の経営者として、僕は人と人との信頼関係の築き方を知っている人と、気持ちのいい仕事がしたい。

 

こう伝えると、彼はなんだかわかったようなわからないような顔をしていたが、

クビにならない方法を知って安心したのか、その表情は前よりも晴れやかだった。

 

少なくともファタリタでは忘れ物をしようが、間違えようが、クビにはなりません。

これからも安心して忘れ物をして、たくさん学んでもらえたらと思う。