こんにちは、
松山市鷹子町にある
学習塾ファタリタ(旧:学習塾アフェッティ久米教室)
塾長の末田です!
終末のフールを読んで
先日伊坂幸太郎の「終末のフール」という小説を読みました。
その中で考えさせられるシーンがあったので紹介します。
あらすじ
舞台は八年前に「地球に小惑星が衝突し、地球が滅びます」と全世界の政府が発表した5年後の仙台。
地球が滅びると発表された直後は、世界中がパニック状態になり、自暴自棄になって暴虐の限りを尽くす人、
自ら命を断つ人など、治安は最低のレベルで混乱状態でした。
しかし小惑星衝突の発表から五年後、不思議と人々は落ち着きを取り戻し、ひとときの平穏が訪れているが、
三年後には小惑星が衝突し、地球が滅びることがわかっている状態です。
三年後には死ぬ。
それがわかっている状況で、それぞれの人たちがそれぞれの思いで
自分自身の生き方と改めて向き合う姿を描いた短編集がこの小説です。
鋼鉄のウールという短編の中で
その短編の中に「鋼鉄のウール」という話がありました。
その物語の主人公は17歳の男の子で、小惑星衝突のニュースから5年間、自宅での生活を余儀なくされていましたが、
治安が良くなってきたので外を歩いていると、偶然自分が小学生の時に入団したジムが存続していることに気がつきました。
苗場というボクサー
そのジムに入るきっかけになったのは、ジムに所属している「苗場」というボクサーでした。
苗場のボクシングの試合をテレビで見た主人公は、苗場に憧れて小学生の時にジムに入団しました。
苗場のようになるためにトレーニングを続けていましたが、小惑星衝突のニュースでジムどころじゃなくなり、
その後ジムに行くことも無くなっていたので、
ジムがまだ続いていることに驚き、そして何よりそこで苗場がまだ練習をしていたことに最も驚きました。
対談の中での苗場の言葉
そして今なおジムで練習する苗場の姿を見て、主人公は苗場が受けたある対談の記事を思い出しました。
その対談は、苗場とその時売れていた派手な俳優との対談記事でした。
派手な俳優は、苗場に対して特に何の脈絡もなく
「苗場さんは明日死ぬって言われたらどうする?」と聞きました。
それに対して苗場は
「変わりませんよ。僕にできるのはローキックと左フックしかないですから。」と答えました。
俳優は「それは練習の話でしょ?明日死ぬのにそんなことするわけ?」と笑いながら聞き返しました。
苗場の回答
それに対する苗場の答えは「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」でした。
そしてこう続けました。「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」と。
その記事を思い返した後、
主人公は3年後世界が滅亡することがわかっていながらも、
やるべきことをやるしかないと、5年ぶりにジムでの練習を再開するのでした。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
僕は苗場の「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」というセリフと
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」というセリフに
強く心を打たれ、同時に自分はどうなんだと自問自答しました。
自分自身はどうなんだ?
「もし明日死ぬとして、今の時間の使い方が変わるのか?」
と自分自身に問いかけました。
変えたくない、と強く思いました。
明日死ぬからといって変えるような、妥協した生き方は嫌だと思いました。
そして苗場のような不器用でも強く、芯の通った生き方をしたいと強く思いました。
この本のおかげでこれからの自分の生き方について、より深く考えることができました。
皆さんもぜひ読んでみてください。
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