こんにちは、松山市鷹子町にある学習塾ファタリタ(旧:学習塾アフェッティ久米教室)塾長の末田です。

先月のことになりますが、高知県の仁淀川町に2日間ファタリタ夏合宿の視察に行ってきました

なんで合宿するの?

学習塾ファタリタでは今年の夏期講習中に、自然体験合宿を開催する予定です。

どうして自然体験合宿をするのでしょうか?

それは、塾生たちに好奇心や興味を取り戻してもらうためです。

子どもたちの多くは、家と学校と部活を中心に一年間を過ごすため、

意識して外の活動に参加しなければ、興味関心の幅が狭くなってしまいます。

学校と家との往復では、子どもたちが元から持っていた興味や好奇心が削られてしまい、

独創的な発想や積極的な行動を取りにくくなってしまいます。

自然溢れる場所で、普段なら決してできないような体験を通して、

彼らの好奇心と興味を掻き立て、自由な発想力を取り戻して欲しいという願いから、

今年の夏期講習で合宿をすることを決めました。

仁淀川町ってどこ?

 

講師の紹介で、自然豊かな高知県の仁淀川町を2日間に渡って視察することになりました。

仁淀川町(によどがわちょう)は、高知県吾川郡に属する町。

四国山地山中に位置する町で、面積の約9割を山林が占めている。

町域の中央を西から東に仁淀川が流れ、これに沿って国道33号が通っている。

(参照:wikipedia

お茶と「仁淀ブルー」と呼ばれる川の美しさが有名な、高知と愛媛の境目にある町です。

初めて仁淀川を見た時「川ってこんなに綺麗なの!?」とこれまでの川の概念が覆されるほど驚きました。

まずは焼畑見学。そして美味しいタラに隠された衝撃の事実とは…!!

焼畑後の農地の様子。畑を焼いた直後に植えたタラの木が育っていました。

仁淀川に着き、まずは焼畑農業を研究されている先生に案内していただき、焼畑後の農地を見学しました。

焼畑を研究している人は多いですが、実際に畑を焼いて研究している研究者は少ないそうです。

まだ灰が残っている中に植物が生い茂っている光景はなんだか不思議な感じでした。

 

焼畑見学後は、山菜をたくさん取りました。

そして初めて知った衝撃の事実、タラには棘があるのです!

知らんかったかい!というツッコミが聞こえてきそうですが、

世間知らずな僕は全く知りませんでした…

普段の生活では気がつくことのできない新たな発見でした。

なんで、お茶を手で摘むの?機械は使わないの?

焼畑の見学、山菜を取った後は、お茶の手摘みを経験しました。

どうしてお茶の葉っぱを手で摘むのか、知っていますか?

その理由は、最上級のお茶の葉だけを使って、最高級のお茶を作るためなんです!

最上級のお茶の葉は、新芽の先端から二枚の葉のついた部分を使って作ります。

この方法を『二葉摘み』と言います。

機械だと先端から二枚の部分だけ摘み取ることは不可能なので、

最高級のお茶を作るには手で摘むしか方法がないのです。

手間暇をかけて、最上級のお茶の葉だけを使って、最高級のお茶を作るのだそうです。

なんとも贅沢ですよね!

28年間知らずに飲んでいましたが、ほんと知らないことばかりです。

釜炒り茶作り初体験!

お茶の葉を揉んでいる塾長。約3時間かけて釜炒り茶を作りました。

最後に、摘んだお茶で釜炒り茶を作成しました。

お茶の葉を直火にかけた鉄釜で炒り、手で揉みながら乾燥させていくという作業を10回以上繰り返します。

お茶の葉を直火で炒っているところに手を突っ込みかき混ぜるため、手が熱いのなんの…

そんな作業を3時間続けて、ようやく完成しました!

とても疲れましたが、終わった後の達成感はこれまで味わったことがないくらいでした。

自然の中で育つ直感力

1日目だけでこれだけ初めてのことを経験できる仁淀川町、恐るべし…

今までどれだけ自然とかけ離れた生活をしていたかを痛感しました。

そして、それがどれだけ危険なことなのかも。

テクノロジーに溢れた現代の生活での中で、

私たちは知識や情報ばかりに気をとられ、自分の五感や直感をないがしろにしがちです。

五感が鈍り、直感が鈍ると、判断を誤りがちです。

現に28年間のほとんどを人工的な空間で生きてきた塾長は、

不用意に触ってタラの棘が刺さり、焦って火傷しながら釜炒りをしました。

どう触ればタラの棘が痛く感じないか、どう触れば火にかけたお茶の葉を熱く感じないか、

肌で感じながら、匂いで感じながら、五感をフル活用し、直感を信じて困難を乗り切る力が必要です。

 

そして五感と直感は、自然の中で磨かれ、研ぎ澄まされるのだと初日の視察で感じました。

自然の中、目で見て、鼻で嗅いで、耳で聞き、肌で感じて、口で味わう、

五感をフル活用する合宿にしたいと強く感じた1日になりました!

 

パート2へ続く…